六角穴・四角穴加工の方法
旋盤・フライスで無理な形状を
放電加工で実現する完全ガイド
「六角穴を加工したいが、ブローチ盤がない」「止まり穴に四角穴を開けたい」——設計部門や購買部門の方から多くいただくご相談です。本記事では、異形穴加工の5つの方法を比較し、それぞれの得意・不得意を技術的に解説します。
放電加工の基本を知りたい方へ → 放電加工とは?原理・種類・メリット・費用を専門工場が徹底解説【完全ガイド】
六角穴・四角穴加工の専門工場
「旋盤やフライスでは無理」
その加工、放電加工なら解決できます
公差±0.01mm 止まり穴OK 超硬・焼入れ鋼対応 最短3日納品
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当社の六角穴・四角穴加工実績: 累計500件以上 公差±0.01mm対応 M3〜M100まで 超硬・チタン・焼入れ鋼対応 最短即日着手
- 5つの加工方法(ブローチ・ポリゴン・ワイヤー・マシニング・放電加工)を比較表つきで解説
- 止まり穴に六角穴・四角穴を加工できるのは形彫放電加工だけ
- 角部にRが残らないシャープエッジ加工が可能
- 焼入れ鋼・超硬合金など硬度を問わず対応
- どの方法を選ぶべきか、判断チェックリスト付き
タングステンと超硬合金の硬さをHV・HRAで一覧化し、材質別に加工方法の可否を判断できる基準をまとめました。
タングステン・超硬合金の硬さ完全データ|HV/HRA一覧と加工可否の判断基準
六角穴・四角穴加工の5つの方法
ブローチ加工(最も一般的)
ブローチ盤を使い、専用のブローチ工具で一度に形状を削り出す方法です。量産品の貫通穴に最適ですが、止まり穴には対応できません。
- 量産に最適(加工時間が短い)
- 高い寸法精度(JIS H7級)
- 仕上げ面が美しい
- 貫通穴にしか使えない
- 専用工具が高価(数十万円〜)
- ブローチ盤を持つ工場が少ない
ポリゴン加工(旋盤)
旋盤上でポリゴンカッターを使い、回転同期によって多角形状を削り出す方法です。外径の六角加工には使えますが、内径の穴加工は制限が大きくなります。
- 旋盤で完結できる
- 外径の六角加工にも使える
- 内径の六角穴は非常に難しい
- 精度が出にくい(±0.05mm程度)
- 止まり穴は基本的に不可
ワイヤー放電加工
細いワイヤーに放電させて金属を溶融除去する方法です。高精度ですが、ワイヤーを通す必要があるため貫通穴にしか使えません。
- 高精度(±0.01mm以下)
- 焼入れ鋼・超硬にも対応
- 複雑な形状も可能
- 貫通穴にしか使えない
- 加工速度が遅い
- 板厚が厚いとコスト増
マシニングセンタ(エンドミル)
エンドミルで輪郭切削する方法です。多くの工場で対応可能ですが、角部にRが必ず残り、硬い材料には不向きです。
- 多くの工場が保有する設備で対応可能
- 止まり穴にも対応可能(条件あり)
- 角部にR(丸み)が必ず残る
- 小径の穴には工具が入らない
- 焼入れ鋼は工具寿命が極短
形彫放電加工 最も万能
電極(銅やグラファイト)を使い、放電で金属を溶融除去する方法です。止まり穴OK、角部R残らず、硬度を問わない——最も対応範囲の広い加工方法です。
- 止まり穴OK(最大の利点)
- 角部にRが残らない
- 焼入れ鋼・超硬も硬度不問
- 深穴にも対応(深さ350mmまで実績)
- 1個からの少量生産に対応
- 電極製作が必要
- 切削より時間がかかる場合がある
- 非導電性材料は加工不可
※ 加工方法でお悩みの方へ
六角穴・四角穴加工の最適な方法をプロが判断します
図面がなくてもOK|写真・スケッチからお見積り可能
平日 8:00〜17:00(緊急時は土日祝も対応)
「この穴、放電加工で対応できる?」
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5工法の徹底比較
| 比較項目 | ブローチ | ポリゴン | ワイヤー | マシニング | 形彫放電 |
|---|---|---|---|---|---|
| 止まり穴 | △ | ||||
| 角部シャープ | △ | ||||
| 焼入れ鋼 | △ | ||||
| 超硬合金 | |||||
| 小径穴 | |||||
| 量産性 | △ | △ | △ | ||
| 精度 | ±0.01 | ±0.05 | ±0.01 | ±0.02 | ±0.01 |
こんな時は放電加工がベストです
以下のいずれかに当てはまる場合、形彫放電加工が最適解です。
お見積り依頼時にお知らせいただきたい情報
(写真・現物でもOK)
(鋼種名、焼入れの有無)
(対辺、深さ、公差)
(特急も対応可能)
「うちの部品でも対応できる?」
まずはお気軽にご相談ください。
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他社で「加工不可」と断られた形状も、40年の技術力で解決します。
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旋盤で四角穴・六角穴を開けようとしている方へ
「旋盤で六角穴を加工したい」と調べてたどり着いた方向けに、なぜ旋盤では難しいのか、では何を使えばいいのかを整理します。すでに試して失敗した後でも、やり直しが利く場合があります。
旋盤で角穴が開かない理由
旋盤はワークを回転させながら刃物を当てる機械です。この運動で作れるのは、円・円錐・ねじといった回転対称の形状だけです。四角穴や六角穴は回転対称ではないため、通常の旋盤加工では原理的に作れません。
例外としてポリゴン加工という手法があります。ワークと工具を特定の回転比で同期させ、多角形に近い断面を削り出す方法です。ただし、
- 角が丸くなり、正確な六角形・四角形にはならない
- 専用のポリゴン加工装置が必要
- 止まり穴(底のある穴)の内側には使えない
- 焼入れ後の硬い材料では工具が持たない
という制約があります。図面どおりの角穴が必要なら、別の工法に切り替える段階です。
工法ごとの向き・不向き
| 工法 | 止まり穴 | 焼入れ後 | 少量 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 旋盤(ポリゴン加工) | 不可 | 不可 | 可 | 角にRが残る。正確な角形状は出ない |
| ブローチ加工 | 不可 | 不可 | 割高 | 量産向き。工具が無い形状は作れない |
| エンドミル(マシニング) | 可 | 条件次第 | 可 | 角に必ず工具径のRが残る |
| ワイヤー放電加工 | 不可 | 可 | 可 | 糸を通すため貫通が必須。精度は高い |
| 形彫放電加工 | 可 | 可 | 可 | 止まり穴・焼入れ材・特殊形状すべてに対応 |
「止まり穴」「焼入れ済み」「少量」のいずれかに当てはまれば形彫放電加工が適しています。逆に、貫通していて数百個以上作るならブローチが速く安価です。当社はブローチ加工は行っていませんが、どちらが向いているかの判断はご相談いただけます。
よくある行き詰まり方
ポリゴン加工の原理上、角には必ず丸みが残ります。はめあい部で使う六角穴の場合、この丸みが原因でガタつくことがあります。
六角形の電極を作って彫り込むため、電極の形がそのまま転写されます。角のRは電極側で管理でき、はめあいに必要な精度を出せます。
ブローチは押し抜く工具、ワイヤー放電は糸を通す加工なので、どちらも貫通が前提です。エンドミルは底まで届きますが角にRが残ります。
底のある形状をそのまま彫れます。深さを指示していただければ、その位置で止めます。
焼入れ済みの材料は硬く、切削工具もブローチも歯が立ちません。多くの場合、ここで再製作を検討することになります。
放電加工は硬さの影響を受けないため、焼入れ後でも加工できます。作り直すより費用も期間も抑えられます。
特注ブローチは工具代が数十万円になることがあり、1個の部品にその全額が乗ります。
電極製作は必要ですが専用工具より安価に済むことが多く、1個からの製作に向いています。
よくある質問|六角穴・四角穴の加工方法
六角穴・四角穴の加工方法は?
六角穴・四角穴など角のある穴は、旋盤やフライス(回転工具)では原理的に削れません。総型電極を使った形彫放電加工なら、電極形状を転写して角穴を正確に加工でき、止まり穴(底付き)にも対応します。
旋盤で四角穴・六角穴は加工できますか?
旋盤は回転加工のため丸穴しか加工できず、四角穴・六角穴は加工できません。放電加工(形彫)は非回転で電極形状を転写するため、四角・六角・異形の穴を加工できます。
六角ブローチが使えない形状でも加工できますか?
はい。ブローチが入らない止まり穴・小径・高硬度材の六角穴でも、放電加工なら逃げ溝不要で加工できます。
対応できる穴のサイズや精度は?
図面(DXF/PDF)をお送りいただければ、サイズ・公差・材質に応じて加工可否と概算見積もりを最短即日でご回答します。
放電加工ひとすじ40年。超硬・インコネル・チタンなど全材質を量産対応。複数台体制で供給を止めず、NDA・加工データ提出にも対応します。図面1枚から、最短即日でお見積りします。

