「放電加工」と「ワイヤーカット」は別々の加工だと思っていませんか?実はこの2つ、まったくの別物ではありません。結論から言うと、ワイヤーカット(ワイヤー放電加工)は「放電加工」の一種です。この記事では、放電加工の2大種類である形彫放電加工とワイヤー放電加工(ワイヤーカット)の違いを、比較表とともにわかりやすく解説し、どちらに依頼すればよいかの使い分けまでご案内します。
・放電加工には大きく「形彫放電加工」と「ワイヤー放電加工(=ワイヤーカット)」の2種類がある
・ワイヤーカットは”別の加工”ではなく、放電加工の一方の呼び名
・止まり穴・凹形状=形彫/輪郭で切り抜く=ワイヤーが大まかな目安
結論:ワイヤーカットは「放電加工」の一種
放電加工(EDM)とは、電気の放電で金属を溶かして形をつくる加工方法の総称です。その中に、電極の形を転写する形彫放電加工と、細いワイヤーで輪郭を切り抜くワイヤー放電加工があり、後者が現場で「ワイヤーカット」と呼ばれています。つまり「放電加工 vs ワイヤーカット」ではなく、放電加工という大きな枠の中の2種類、という関係です。
形彫放電加工とワイヤー放電加工の違い【比較表】
2種類の違いを、仕組み・得意な形状・用途で整理しました。
| 項目 | 形彫放電加工(型彫り) | ワイヤー放電加工(ワイヤーカット) |
|---|---|---|
| 加工の仕組み | 加工したい形の電極を放電で転写(ハンコのように形を写す) | 細い金属ワイヤーを電極に、糸ノコのように輪郭を切る |
| 電極 | 銅・グラファイトを都度製作 | 汎用のワイヤー(形状ごとの電極製作は不要) |
| 得意な形状 | 止まり穴・深リブ・複雑な凹形状・3D形状 | 貫通する輪郭・抜き形状・テーパー・精密な穴 |
| 貫通の要否 | 貫通しない形状もOK | 基本は貫通(板を切り抜く) |
| 主な用途 | 金型のキャビティ、深穴、複雑な凹部 | 抜き型・パンチ、歯車、精密部品の輪郭 |
形彫放電加工(型彫り)とは
加工したい形状の「電極(銅やグラファイト)」を作り、ワークに近づけて放電させることで、電極の形をワークに転写する加工です。ハンコを押すように形を写すイメージで、止まり穴・深いリブ・複雑な凹形状・3D形状を得意とします。金型のキャビティ加工などで多く使われます。
ワイヤー放電加工(ワイヤーカット)とは
直径0.1〜0.3mm程度の細い金属ワイヤーを電極にして、糸ノコのようにワークを輪郭に沿って切り抜く加工です。抜き型・パンチ、歯車、精密部品の輪郭など、貫通する形状を高精度に切り出せます。焼入れ後の硬い材料でもそのまま加工できるのが強みです。より詳しい技術的な比較は 事業内容ページ でもご覧いただけます。
どちらを選ぶ?使い分けの目安
- 形彫放電加工が向くケース:止まり穴、深い凹み・リブ、金型のキャビティ、複雑な3D凹形状
- ワイヤー放電加工が向くケース:板を輪郭で切り抜く、抜き型・パンチ、歯車・スプライン、精密な貫通形状
- 迷ったら:図面・写真を送っていただければ、最適な加工方法と段取りをご提案します。
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愛知県尾張旭市の当社は、形彫放電加工・ワイヤー放電加工の両方に対応する放電加工の専門工場です。加工歴40年の技術で、難削材・大型ワーク・複雑形状にも対応。「形彫とワイヤー、どちらが最適かわからない」という段階からでも大丈夫です。図面がなくても、スマホ写真から当日中にご返信・最短即日でお見積りします(しつこい営業電話はいたしません)。
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