ワイヤー放電加工(ワイヤーカット)とは?
メリット・デメリットと形彫放電との違い
「ワイヤー放電加工」は、高硬度材や複雑な輪郭を精密に切断できる不可欠な技術です。本記事では、ワイヤー放電加工の原理やメリット・デメリットを解説するとともに、「形彫放電加工」との決定的な違いや使い分けについて、放電加工専門工場が徹底解説します。
- ワイヤー放電加工(ワイヤーカット)の仕組みと原理
- ワイヤー放電のメリットとデメリット
- ワイヤー放電加工と形彫放電加工の決定的な違い
- 「ワイヤーではできない」と言われた加工の解決策
- ギャップ・イーディーエムの一貫対応体制
ワイヤー放電加工(ワイヤーカット)とは?
ワイヤー放電加工(Wire Electrical Discharge Machining)は、真鍮(黄銅)などの極細いワイヤー線(直径0.1〜0.3mm程度)を電極として使用し、糸鋸(いとのこ)のように金属を切り抜く加工方法です。
水や油などの加工液の中で、ワイヤー電極と工作物(金属)の間に雷のようなアーク放電を連続して発生させ、その熱(約6000度)で金属を少しずつ溶かしながら切断します。
ワイヤー放電加工の3つの強み
・「スタート穴」が必要:加工を始めるために、ワイヤーを通すための穴を事前にあけておく必要があります。
・「止まり穴」や「底」が作れない:糸鋸のように貫通させて切るため、途中で止めるような底のある形状や、段差、立体的な3次元形状の加工はできません。
・加工速度が遅い:少しずつ溶かして切断するため、切削加工(マシニング等)に比べて加工に時間がかかります。
ワイヤー放電と形彫放電の「決定的な違い」
放電加工には大きく分けて「ワイヤー放電加工」と「形彫(かたぼり)放電加工」の2種類があります。お客様から「これはワイヤーで依頼すべき?形彫で依頼すべき?」と迷われるケースがよくありますが、その違いは明確です。
| 比較項目 | ワイヤー放電加工 | 形彫放電加工 |
|---|---|---|
| 電極の形状 | 細いワイヤー線(使い捨て) | 銅やグラファイトで削り出した専用電極 |
| 切削のイメージ | 糸鋸(いとのこ)で切り抜く | ハンコを押し当てるように沈み込む |
| 得意な加工形状 | 貫通穴・外周の輪郭・スリット | 止まり穴(底がある形状)・複雑な3次元形状 |
| スタート穴の有無 | 必要(ワイヤーを通すため) | 不要(上から押し当てるため) |
「ワイヤー放電」で断られる加工とは?
実は、他社にワイヤー放電加工を依頼して「うちでは加工できません」と断られるケースの多くは、ワイヤー放電の原理上不可能な形状(底がある、段差がある、貫通していない等)を依頼しているパターンです。
このような形状は、形彫放電加工の出番となります。電極そのものを目的の形状に削り出し、上から転写することで、ワイヤーでは不可能な複雑な「止まり穴」や「3次元形状」を実現できます。
どちらの加工か迷ったら、GAP.EDMにお任せください
「ワイヤー」か「形彫」か、最適な工法をプロが判断
図面をお送りいただければ、当社が加工形状を判断し、ワイヤー放電、形彫放電、あるいは細穴放電など、最もコストパフォーマンスと精度が高い最適な工法をご提案します。お客様が「加工機の種類」に悩む必要はありません。
協力ネットワークによる一貫対応
当社(愛知県・ギャップ・イーディーエム)は、超専門的で高度な「形彫放電加工」をメインに手掛ける放電加工の駆け込み寺です。自社の形彫放電・ワイヤー放電設備はもちろん、強力なパートナー企業とのネットワークにより、「外周はワイヤーカットで切り出し、内部の複雑な止まり穴は自社の高精度形彫放電で仕上げる」といった複合的な加工も窓口一つで一貫対応いたします。
他社が諦める「超難加工」の最終到達点
「深すぎる」「大きすぎる」「タングステンなど素材が硬すぎる」といった理由で、他社に断られた加工こそ、私たちの真骨頂です。”製造現場の最後の砦”として、皆様の課題を完遂します。
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