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六角穴・四角穴加工の方法|旋盤・フライスで無理な形状を放電加工で実現する完全ガイド

技術解説 2026.03.04

六角穴・四角穴加工の方法
旋盤・フライスで無理な形状を
放電加工で実現する完全ガイド

「六角穴を加工したいが、ブローチ盤がない」「止まり穴に四角穴を開けたい」——設計部門や購買部門の方から多くいただくご相談です。本記事では、異形穴加工の5つの方法を比較し、それぞれの得意・不得意を技術的に解説します。

  • 5つの加工方法(ブローチ・ポリゴン・ワイヤー・マシニング・放電加工)を比較表つきで解説
  • 止まり穴に六角穴・四角穴を加工できるのは形彫放電加工だけ
  • 角部にRが残らないシャープエッジ加工が可能
  • 焼入れ鋼・超硬合金など硬度を問わず対応
  • どの方法を選ぶべきか、判断チェックリスト付き

六角穴・四角穴加工の5つの方法

METHOD 01

ブローチ加工(最も一般的)

ブローチ盤を使い、専用のブローチ工具で一度に形状を削り出す方法です。量産品の貫通穴に最適ですが、止まり穴には対応できません。

✅ メリット
  • 量産に最適(加工時間が短い)
  • 高い寸法精度(JIS H7級)
  • 仕上げ面が美しい
⚠ デメリット
  • 貫通穴にしか使えない
  • 専用工具が高価(数十万円〜)
  • ブローチ盤を持つ工場が少ない
METHOD 02

ポリゴン加工(旋盤)

旋盤上でポリゴンカッターを使い、回転同期によって多角形状を削り出す方法です。外径の六角加工には使えますが、内径の穴加工は制限が大きくなります。

✅ メリット
  • 旋盤で完結できる
  • 外径の六角加工にも使える
⚠ デメリット
  • 内径の六角穴は非常に難しい
  • 精度が出にくい(±0.05mm程度)
  • 止まり穴は基本的に不可
METHOD 03

ワイヤー放電加工

細いワイヤーに放電させて金属を溶融除去する方法です。高精度ですが、ワイヤーを通す必要があるため貫通穴にしか使えません。

✅ メリット
  • 高精度(±0.005mm以下)
  • 焼入れ鋼・超硬にも対応
  • 複雑な形状も可能
⚠ デメリット
  • 貫通穴にしか使えない
  • 加工速度が遅い
  • 板厚が厚いとコスト増
METHOD 04

マシニングセンタ(エンドミル)

エンドミルで輪郭切削する方法です。多くの工場で対応可能ですが、角部にRが必ず残り、硬い材料には不向きです。

✅ メリット
  • 多くの工場が保有する設備で対応可能
  • 止まり穴にも対応可能(条件あり)
⚠ デメリット
  • 角部にR(丸み)が必ず残る
  • 小径の穴には工具が入らない
  • 焼入れ鋼は工具寿命が極短
BEST METHOD

形彫放電加工 最も万能

電極(銅やグラファイト)を使い、放電で金属を溶融除去する方法です。止まり穴OK、角部R残らず、硬度を問わない——最も対応範囲の広い加工方法です。

✅ メリット
  • 止まり穴OK(最大の利点)
  • 角部にRが残らない
  • 焼入れ鋼・超硬も硬度不問
  • 深穴にも対応(深さ350mmまで実績)
  • 1個からの少量生産に対応
⚠ デメリット
  • 電極製作が必要
  • 切削より時間がかかる場合がある
  • 非導電性材料は加工不可
QUICK ESTIMATE

「この穴、放電加工で対応できる?」
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5工法の徹底比較

比較項目 ブローチ ポリゴン ワイヤー マシニング 形彫放電
止まり穴
角部シャープ
焼入れ鋼
超硬合金
小径穴
量産性
精度 ±0.01 ±0.05 ±0.005 ±0.02 ±0.01

こんな時は放電加工がベストです

以下のいずれかに当てはまる場合、形彫放電加工が最適解です。

1
止まり穴に六角・四角・スプラインを加工したい
2
角部にRを残したくない(シャープエッジが必要)
3
焼入れ済みの部品に追加加工が必要
4
ブローチ盤を持っていない(または外注先がない)
5
1個〜少量だけ必要
6
穴の深さが50mm以上

お見積り依頼時にお知らせいただきたい情報

01
図面 or スケッチ
(写真・現物でもOK)
02
材質・硬度
(鋼種名、焼入れの有無)
03
穴の形状・寸法
(対辺、深さ、公差)
04
止まり穴 or 貫通穴
05
数量
06
希望納期
(特急も対応可能)

「うちの部品でも対応できる?」
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他社で「加工不可」と断られた形状も、40年の技術力で解決します。

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