「追加穴を加工したい」「センサ取付用のスペースが足りない」──
製品設計の変更やトライ結果による微修正で、金型の“ほんの一部”だけを変更したい場面は多くあります。
しかし、焼入れ済や複雑形状の金型では、切削では対応が難しい・再製作にはコストがかかるという問題が生じます。
当社では、こうしたケースに対し形彫放電加工機による微細・局所加工技術で解決してきました。
再製作不要・短納期・高精度でコストを抑えつつ、実用レベルまで仕上げる。 それが当社の得意とする放電加工の強みです。
なぜ金型の一部改造・再加工が求められるのか?
- 製品設計の変更により「追加穴」や「溝」が必要になった
- 組立後にセンサや部品が干渉することが判明した
- 成形トライの結果により、離型不良やバリの修正が必要になった
- 意匠面の仕様変更に伴い、微細な形状の修正を求められた
- コアピンの破損や摩耗への対処(部分補修)
このような場面では、本来であれば金型全体の再製作が必要とされることもありますが、 放電加工によって一部のみを再加工・補修・調整することで、 時間・コスト・資源のロスを最小限に抑えることができます。
放電加工でできる金型改造の例
✅ 抜け勾配の変更
✅ パーティングライン付近の凹凸修正
✅ スライド部の当たり調整
✅ 追加穴・溝の形成(焼入れ済でも対応可)
✅ 意匠面の微細な形状変更
✅ 肉盛り後の再加工(レーザー肉盛・TIG溶接後の仕上げ)
※非導電性樹脂型や全体均一面取りなど、放電加工では対応が難しい内容もございます。まずはご相談ください。
実例紹介:設計変更に伴う金型の一部改造対応
■ 事例1:トライ結果を踏まえた抜け勾配の修正
- 【製品】自動車用内装部品用のインサート金型
- 【内容】金型側の勾配が浅く、離型不良発生 → R加工と傾斜追加を放電加工で実施
- 【納期】3営業日で改造完了 → トライ再実施で不具合解消
■ 事例2:焼入れ済み金型に追加穴加工
- 【材質】SKD61(HRC58)
- 【内容】成形品側にセンサ取付穴を新設 → φ2.5×深さ20mmの精密穴を追加
- 【効果】金型再製作費を1/10に削減し、開発スピードを維持
当社が選ばれる理由
✅ 三菱製放電加工機(EA30他)複数台で柔軟な対応
✅ 焼入れ材・肉盛材・難形状への加工実績多数
✅ 小回りが利く少人数体制で、即日判断・即見積・短納期が可能
✅ 図面がなくても、現物確認での加工提案が可能
再製作せずに“改造”できる選択肢を
放電加工を使えば、金型の“ほんの一部だけ”を精密に加工・補修することが可能です。
✔ 設計変更やトライ不良への素早い対応
✔ コストを抑えて現物対応したいニーズ
✔ 他社で断られた案件のリカバリー
すべて、当社が得意とする領域です。
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