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3Dプリンタ部品や金型への修正加工|放電加工による高精度な仕上げ・再生対応
金属3Dプリンタや金型を使った部品製造において、近年特に注目されているのが「造形品や金型の一部を再加工・補修するニーズ」です。
当社では、形彫放電加工(EDM)を活用し、3Dプリンタ部品や金型への修正・仕上げ加工に豊富な対応実績があります。
- サポート材除去後の寸法調整
- 嵌合部や機能面の仕上げ加工
- 欠け・摩耗した金型の補修と再生
- 設計変更に伴う金型の部分改造
こうしたケースで、「再製作ではなく部分修正で対応できないか?」という現場の課題を、放電加工の精密さと非接触加工の強みで解決しています。
金属3Dプリンタ造形品に仕上げ加工が必要な理由
金属積層造形(AM)は、自由な形状や内部構造の一体製作ができる一方、次のような課題が残ります。
- 寸法精度が±0.1〜0.3mmと粗い
- 表面粗さがRa6.3〜25μmと荒い
- 熱変形・反りによる寸法ズレ
- 機能部・嵌合部の仕上げに不向き
そのため、最終製品として使うには後加工(仕上げ加工)が不可欠です。
特に、電極や工具が入らない形状や高硬度材の造形品に対して、放電加工は大きな効果を発揮します。
放電加工が修正・補修に向いている理由
放電加工(EDM:Electrical Discharge Machining)は、電極とワークの間に火花放電を発生させ、金属を非接触で高精度に除去する加工法です。
当社が主に行っている「形彫放電加工」は、次のような特長があります:
- 複雑・奥まった形状にも加工可能
- 焼入れ材・高硬度材(SKD11、インコネル等)にも対応
- ±0.01〜0.02mmの精度で寸法補正可能
- 熱や応力の影響が小さく、変形・歪みを抑制
- 工具の届かない溝・コーナー・穴部の補修にも有効
当社が対応可能な主な修正・補修内容
▶ 3Dプリンタ造形品の後加工
- 寸法補正(平面、穴、嵌合部)
- 嵌合部の調整(±0.01mm前後)
- 支持構造(サポート材)除去跡の整形
- 工具が入らない箇所への追加加工
▶ 金型の再生・修理加工
- 欠け・破損部の形状再形成
- 焼き付き・摩耗部の再仕上げ
- 溶接肉盛り後の形状仕上げ(面出し・角出し)
- 設計変更に伴う溝や穴の追加・変更
【実例紹介】実際に行った修正・補修事例
■ 事例1:SUS金属3Dプリンタ造形品の嵌合部仕上げ
- 【材質】SUS316L
- 【加工内容】嵌合部寸法を±0.01mm以内で仕上げ
- 【技術】形彫放電加工+プローブ測定による同芯度合わせ
- 【結果】再造形不要。試作品として即納入し評価に成功
■ 事例2:摩耗した焼入れ金型のコーナー部補修
- 【材質】SKD61(HRC55程度)
- 【加工内容】焼損部を肉盛り溶接後、放電加工で再形成
- 【精度】角部R±0.01mm/面粗さRa1.6
- 【結果】新規金型製作の代替案として採用。納期・コストを大幅に圧縮
当社が選ばれる理由
- 三菱製の形彫放電加工機(EA30)を複数台保有
- 大型金型から小型部品まで幅広く対応可能
- 焼入れ材、インコネル、マルエージング鋼など難削材の加工実績多数
- 図面がなくても現物対応可能(要事前相談・測定)
- 土日・夜間対応など短納期の緊急対応も相談可
対応材質・対象製品の例
- 積層造形(AM)品:SUS316L、チタン、インコネル、マルエージング鋼
- 金型部品:SKD11、SKD61、NAK55など
- 溶接・肉盛補修後の仕上げ対象
- 寸法再調整、嵌合修正、微細形状追加、R角整形、鏡面仕上げ など
まとめ:精度もコストも妥協しない「修正加工」の選択肢に
金型や造形品の一部だけを直したい。再製作より早く安く済ませたい。
そんなときこそ、放電加工による修正・補修加工が現場の力になります。
3Dプリンタ部品でも、焼入れ済金型でも、
高硬度・複雑形状・短納期という条件に、当社は技術でお応えします。
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